コラーゲンの総量が減り始めるのは、30才を過ぎてからです。
肌のたるみや小じわなど、外見から実感できますが、
実は、コラーゲンの最初の変化は10代から始まっています。
成長期の体は、たくさんの食べ物を消化吸収し、
細胞を造り替えながら大きくなっていきます。
この時期に、コラーゲンも新しいものが作られ、古いものは廃棄されますが、
そのスピードが速いので、常に新しいコラーゲンで満たされています。
しかし、成長期を過ぎる頃には、新しいものはあまり作られなくなります。
これが最初の変化です。
体内のコラーゲンも一定期間を経過したものは劣化し始めますが、
体を支える必要からすぐに廃棄することはできません。
そして、老いたコラーゲンが居座ることになりますが、じきに、分解・廃棄されます。
新しいコラーゲンがあまり作られなくなっていますので、コラーゲンの総量が減り、
外見的な変化として現われるようになります。
これが起こるのは、30才を過ぎてからです。
古いコラーゲンが居座り始めると、悪循環が始まります。
最初は緩やかですが、放っておくとドンドン悪循環に弾みがつきます。
古いコラーゲンが増えると、コラーゲンに支えられた細胞の働きが鈍化します。
そして、コラーゲンの生産量が更に減り、古いコラーゲンが更に増えます。
これを、どんどん繰り返します。
新しいコラーゲンが減産され、古いコラーゲンが増加するため、
古いものは次々と廃棄されてコラーゲンの総量が減り、
やがて若い頃の半分以下の量になります。